落合元監督がYouTubeチャンネルを開設されているのはご存知でしょうか？

ドラゴンズ監督時代の裏話なども時折語られており大変興味深い動画が多数投稿されています。

そのなかでアライバについて語られたエピソードを紹介します。　　

アライバといえば落合野球の代名詞であり代表作ともいえますが、落合監督は任期中に鉄壁である2人の守備位置をなぜかコンバートさせました。

任期中に具体的な説明をしなかったこともあり、大変な非難にさらされたと落合さんは当時を振り返っていました。

そして2人をコンバートした理由は、井端選手の膝の怪我による圧倒的なパフォーマンスの低下だったことを明かしてくれました。

しかし当時は井端選手のプライドを傷つけないように、あえて2人にもマスコミにも明確な説明はせずに、世間からの批判は自分ひとりで受け止めていたとのことでした。

落合監督からそんな見えない恩を受けていた井端選手でしたが、GM時代の落合さんに大幅減俸を提示されて退団してしまいました。

かたや荒木選手はドラゴンズ一筋で二千本安打も達成して現役生活を終えました。

そんな荒木さんの引退に際して、落合さんは荒木さんへのためだけの言葉というものを贈ったそうです。

その言葉とはどんな内容なのか？　それを明かしてしまっては荒木さんのためだけの言葉ではなくなってしまうという理由から絶対に明かすことはないとのことでした。

前人未到の三度の三冠王である落合さんからの自分のためだけに贈られた言葉… 　野球人にとってこれ以上価値のある宝物はないのではないでしょうか。

出来ることなら井端さんにもドラゴンズで二千本安打を達成し、落合さんからはなむけの言葉を贈ってもらって引退してほしかった…　当時の裏側を知ってつい、そんなことを思ってしまいました。