立浪監督のプランとアキーノ獲得の理由
立浪監督を叩く材料のひとつに助っ人アキーノの誤算があります。
それなりの契約金を積んだ助っ人が機能しなかったことにより、立浪監督には選手の能力を見抜く力がないなんてロジックで騒ぎ立てるコメントを度々目にしてきました。
果たして立浪監督には選手の能力を見抜く力がなかったのか? そのあたりをポジティブに推察していきます。
まずはじめに、立浪監督は3年契約で就任しました。そうなると当然メインのプランは、3年間の3年目までに優勝を狙えるチームを造り上げることであり、そのプランは着実に進んでいると言っていいと思います。
けれどもそこまでファンは理解はしてくれないし、待ってもくれないことは立浪監督はわかっていたでしょうし、なにより監督自身が立て直しの途中だからといってハナから優勝を諦めるワケがありません。
そこで去年は戦力的には厳しくても、一か八かの一発逆転、サブプランとしてのアキーノ獲得であり、そもそも当たり目は少ないことは承知の上でのギャンブルだったのだと思います。
どうせ穴なら大穴狙い、立浪監督はおそらくアキーノに打率2割、ホームラン40本なら、去年の足りない戦力でもなんとか優勝を狙えるかもと算段して賭けに出たのでしょう。
アキーノ獲得は失敗に終わりましたが、あくまでメインプランが完遂するまでの勝算が元々低いサブプランが機能しなかっただけのことであり、これが立浪監督の評価を下げる理由にはなりません。
そして立浪監督はアキーノがハズれることも想定して、同時にアルモンテ、カリステを保険として獲得しました。アルモンテは過去の実績からですが、カリステ発掘に関しては立浪監督の眼力以外に説明がつきませんし、どこでも守れるカリステの存在は、今シーズン必ずどこかで効いてくる場面があるハズです。
以上のようにアキーノの失敗は折り込み済みのものであり、その間に立浪監督はしっかりとチームの再建を進めて来ました。
勝負師立浪監督の本領はようやく今年発揮されるのだと思っています。
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