天翔る龍の如く

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大谷選手の騒動に思うこと

現在大谷選手を巡る一連の報道を受けて日本国中が、事の成り行きを案じながら見守っていると言っても過言ではないと思います。


若い頃からの彼を知っている日本人からすれば、彼の身の潔白は疑いようがないのですが、アメリカ本土ではどうやら様子が違うようで、本来被害者であるハズの大谷選手に対しての批判、誹謗中傷が過熱しているという記事をいくつか目にしました。


この現象を理屈で解釈するなら、アメリカ発祥の伝統的スポーツであるベースボールの世界に、格下に見ていたアジア人がやってきて名実共にナンバーワンプレイヤーになってしまったことへの拭い難い差別的感情の現れと捉えても良いかもしれません。


そして最近この図式に良く似た出来事が相撲界でも起こりました。


それが元白鵬関こと間垣親方の相撲部屋取り潰し騒動です。


私自身は朝青龍関が横綱の頃からの相撲ファンであり、白鵬関や日馬富士関の活躍を熱烈に応援していました。


そしてその3人の横綱全てに向けられたモンゴル人差別を目の当たりにしてきました。


その隠そうともしない相撲界とヤフコメ民たちの醜い差別感情を目にして、日本人自体を嫌ってしまいそうになり、もう何年も前から相撲自体を遠ざけるようになってしまいました。


わずか15年程前には、とある相撲部屋で集団暴行による殺人事件が起こりましたが、その部屋は現在も普通に現存しています。


モンゴルの方から見たら、何故殺人事件が起きた部屋が残っているのに、イジメ騒動が起きただけの白鵬関の部屋が取り潰されるのか納得などできないでしょうし、その理由とすれば、人種差別以外の理由があるハズがありません。


今回の裁量で、人種差別を隠さないことをより明確に世間に打ち出した相撲協会は、時代に逆行しながらもある意味では潔いと言えるかもしれませんが、そんな組織が向かう先が明るいものになるとは思えません。


そもそも相撲界は、暴力団との交際問題、野球賭博問題、八百長問題などで存続さえ危ぶまれる状態だったところを、モンゴル人横綱に支えてもらったという返しても返しきれない大恩があるというのに、同じ日本人として残念でなりません。


正直こんな相撲界を今後も観たいと思うことはないでしょらうし、むしろ立ち居かなくなった方が先を見据えたら良い流れになるとさえ思えます。


大谷選手の話に戻しますが、メジャーリーグはこの問題にどのような答えを出すのでしょうか。


相撲界と同様、人気が陰りはじめたところに現れたスーパースターを差別感情から叩き潰すのか、冷静に正当な処分を下すのか、その結果によってアメリカ人の今現在の日本人に対する差別感情がある程度計れるのかもしれません。