高橋周平選手とバガボンド
バガボンドというマンガをご存知でしょうか?バスケマンガの金字塔であるスラムダンクの作者井上先生が手掛ける宮本武蔵の生涯を描いた名作マンガです。
未完のまま連載中断の状態が何年も続いていて、作品として完結するかどうかは作者である井上先生にしかわかりませんが、例えこの先の展開が描かれないまま終わりを迎えても、すでに名作の称号を与えて何ら問題がないと言っていいほど素晴らしい作品です。
今回はそんなバガボンドの中で、今の高橋周平選手の状態を彷彿とさせるワンシーンを思い出したので紹介させていただきます。
それはコミックス第29巻にて、とある剣豪が佐々木小次郎と出会い、斬り合うことを覚悟したとき、その瞬間が自分の人生において最大のターニングポイントだと瞬時に理解するという描写があります。
ほとんどの人間が老いて人生を振り返ったときにしか気がつけない岐路に、その場で気がつけたことの喜びを表現した印象深いシーンです。
立浪監督は今シーズンはじめて周平選手を一軍に上げましたが、多くの方がこれを周平選手にとって最後のチャンスと見ていますし、実際そうだと思います。
気になるのは周平選手がどれだけその事実に向き合えているのか?という点です。
契約更改の場では、活躍出来なかったのはあたかもベンチの起用法が悪かったと言わんばかりの言葉を不貞腐れた態度で話している姿からは、彼が再び輝きを取り戻すイメージが浮かびませんでしたが、先のキャンプではわずかな可能性を求めてセカンドの守備を鍛えるなど、ようやくなりふり構わずレギュラーを奪い返す姿勢が見えてきました。
だからこそ立浪監督もこのタイミングでチャンスを与えたのでしょう。
ここからの1~2週間が周平選手にとって野球人生の岐路になる可能性は非常に高いと思います。
彼がその事実に目をそらさずに挑めるかどうか。それが今後の結果を大きく左右させる気がします。
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