天翔る龍の如く

立浪監督を全面的に応援します!

小兵の希望 田中幹也選手

先日のサンドラで田中幹也選手のインタビューが放送されました。


昨年の開幕直前の故障でレギュラーを逃した悔しさや同期の村松選手、福永選手らへの思い、今年にかける意気込みなどを語っていましたが、そこからはようやく当時を振り返られるまでになった心の余裕と、必ず一軍の舞台で活躍出来るという自信が窺えました。


田中選手は身長166cmと決して恵まれた体格ではありません。ほぼ全てのプロスポーツは高身長なほど有利であり、それは野球にも当てはまります。私自身、身長に恵まれなかったコンプレックスを抱えながら生きてきたので、体格に恵まれなくてもプロスポーツの世界で活躍する選手は無条件で応援したくなります。


かつて高校野球で、千葉選手という身長160cmにも満たない体格ながら、カット打法を武器に驚異の出塁率8割以上を記録した選手がいました。それは正に体格に恵まれない野球少年たちへの希望の光になるハズだったのですが… 甲子園の準決勝で突如そのカット打法が高校野球のルールに抵触する可能性があるなどと、言いがかりとも思えるような理由で禁止されてしまい、千葉選手の甲子園はそこで終わってしまいました。


体格に恵まれなかった彼がどれほどの思いと鍛練であのカット打法を身に付けただろうか… あの当時言いがかりをつけた相手チームの監督とそれに対して理不尽な決定を千葉選手に言い渡した高野連に激しい憤りを覚えました。


いつかプロの世界で活躍してほしいと思っていましたが、数年前社会人野球からの引退を知った時はなんともやるせない気持ちでした。


産まれもった体格という理不尽ながら絶対的な壁を前に、それを乗り越えるさまを人々に見せるということは、ある意味持たざる者にしか出来ない生き様です。  


田中選手の活躍はドラゴンズの勝利への貢献だけでなく、全国の体格に恵まれない野球少年への希望にもなるハズです。


彼のレギュラー起用は、慎重を期して5月頃になると見てはいますが、本音を言えば開幕スタメンで走攻守での大活躍を期待しています。