代打立浪への大声援
立浪監督は選手キャリアの最後3年間を代打での起用をメインとして過ごしました。そして最後の1年はシーズン前に引退宣言をして挑んだ1年間でした。
引退後のインタビューで、まだまだレギュラーでやれる自信はあったという言葉からも、立浪選手が決して代打専任に甘んじていたわけではなく、最後の最後までレギュラーに拘り続けていたことがわかります。
2年間、若手から再びレギュラーを奪い返すことをモチベーションにバットを振り続け… 40歳を迎えるなかでそれが叶わないと判断して引退を決意したのでしょう。
それでもキャリア最後のシーズンは代打成績3割越えを記録しており、立浪選手が代打専任を受け入れることが出来たのであれば、もう2、3年は現役生活を続けられることが出来たはずですが、やはりそれは立浪選手の美学には合わなかったのだと思います。
そんな立浪選手が現役時代も引退後もあらゆるインタビューで口にするのが、代打立浪がコールされた時の大歓声に対する感謝の言葉でした。あの大歓声があったから最後まで心折れずに続けることが出来た…そんな言葉を何度も聞いた記憶があります。
そして当時のファンはそんな立浪選手のツラい気持ちを察していた気がします。
代打立浪への大歓声は、ゲームの山場だからという理由だけでは説明出来ないほどの凄まじさがありました。
きっとあの声援には、これまでの活躍に対する感謝や、まだまだ現役生活を見せて欲しいという願い、ファンひとりひとりのそんな感情が込められていたのだと思います。
あの時ファンと立浪選手の心はつながっていた…そんな表現も当時を知る方なら大袈裟ではないと理解してもらえるはずです。
いつの日か立浪ドラゴンズが日本一となり、ファンと立浪監督の心がひとつとなる…そんな瞬間を夢見ています。
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